2012年01月30日

女子は、一日にしてならず


女子は、一日にしてならず

女子は、一日にしてならず



 akkです。


 またまた黒野伸一さんでございます。
 やはりヨイ。

 今度の主人公、奈美江は巨女であります。
 小さな時からおデブちゃんで、いじめられ馬鹿にされがちな幼少時代、デブに対する冷たい偏見から自分を守るために、強面で生きていくことを決意。
 ここで痩せる方向に行かなかったのが、奈美江の奈美恵たるゆえんなんですな。

 OLで経理やってる現在、その強面キャラは健在。
 ホント傍若無人とも言えるくらい、ひどい。(笑)
 まぁでも筋が通ってる部分もあるというか。
 陰口をたたく奴らに対して圧力をかけたり、仕事で間違えた事に対してズケズケ言うとか、そういう事なんですよ。


 しかもスキル高いしね。

 
 食べっぷりは凄まじいし、自省しないし、決して愛されキャラではないのに、私はなんだか好感が持てましたよ。

 他のキャラも立ってるねぇ。
 家族全員オモロくてちょっと変でそれぞれに愛らしく。
 西陣は可愛いのに、奈美江に鍛えられた男言葉でズケズケモノを言うし。
 会社の人たちも、陰口叩きつつも実は奈美江がいてくれないとちょっと寂しいくらいには思っちゃってそうだし。 むふふ
 
 笑い満載、ちょっとホロリとしつつ、ちょっとほっこりしちゃうお話でした。
 



 以下、ネタバレあり!!









 FBクラブって、すげーな。(笑)
 fat is beautiful ですよ。ふふ
 奈美江の騙されっぷりも、西陣の三沢課長にしても、はたから見たら明らかに騙されてるありがちなパターンなのに、渦中の当人にだけは
わからないもんなんでしょうな。

 にしても、200万も渡しちゃうかなー。
 渡しちゃうんだろうなー。

 結局奈美江が痩せようって決意したのは、恋の為でも世間の基準のためでもなく、だらしなく食べる自分を本当にダメだと思ったからだったんだね。
 今まで好き放題ふるまってきた会社の後輩たちに、ちゃんと頭を下げられるなんて、やっぱ奈美江すごいわ。
 もう完全に生まれ変わっていると言っても、過言ではないのダ。
 きっと彼女はこの後も、素敵に痩せると思います。
 
 私ももう少し、女子としての努力、しようかな・・・

 
 
 

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2012年01月27日

強運の持ち主

強運の持ち主 (文春文庫) [文庫] / 瀬尾 まいこ (著); 文藝春秋 (刊)

強運の持ち主 (文春文庫) [文庫] / 瀬尾 まいこ (著); 文藝春秋 (刊)





 akkです。

 やはり瀬尾まいこさんの書くお話は、優しい。

 今回の主人公はOL辞めて占い師になったルイーザ吉田のお話。
 って、胡散臭っ!
 そう、胡散臭いんです。

 ルイーザは自分で自分の事、インチキ占い師だって自覚してます。
 ただそのインチキってのは人をだましたり不幸にしたり自分が儲けたりするためじゃないんです。
 単に直観を頼りにアドバイスを与えてるだけだから 『インチキ』 ですよ、と。

 で、OLで営業やってた時に培った話術と観察力が下地になってるから、結構説得力があって、人気も出ちゃうんだよね。
 そう思うと、占い師っても結構な接客業、サービス業ですな。


 インチキ占い師って聞くとすごーくイヤな感じがするけど、このお話はちっともそんな事なくて。
 ルイーザの肩肘張ってない感じとかすごくヨイのです。


 本の構成は短編の連作。
 各話のメインのお客さんは、いつもとはちょっと違うお客さん。
 お父さんとお母さんのどっちを選ぶべきか占ってほしい小学生、占いが何度外れてもクレームを付けるでもなく何度も訪れる女子高生、おまいが見えるという大学生(これはお客じゃない)などなど。
 そんないつもと違うお客さんの為に、ちょっとだけ頑張ったり振り回されたりしながら、なんとか一番イイであろう答えにまでたどり着く。

 お客さん達にはその先もあるし、占い師として関わるだけだから、その時に背中を押してあげることしかできないんだけどね。
 でもなんかちょっとだけ暖かい気持ちになるのですよ。


 こんだけ胡散臭い設定で、嫌味にもひねた感じにもならず、素朴な暖かみを出すなんて。
 やっぱ瀬尾さんイイなー。


 ほっこりしました。

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2012年01月24日

坂本ミキ、14歳。

坂本ミキ、14歳。 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)

坂本ミキ、14歳。 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)





 akkです。

 『万寿子さんの庭』 が良かった黒野伸一さんです。
 なんか優しくて明るそうな匂いがしたのでゲット。
 やはり良かったです。

 坂本家好きだなー。うふふ
 というか、出てくる人たちみんな好きかも。
 
 黒野さんの書く(ってまだ黒の作品2冊しか読んでないけど)女の子の、ぶっきらぼうな喋り方が好きです。
 なんか可愛いのですよ。
 それになんていうか、社会からちょっとズレちゃってる人達の、なんと活き活きと魅力的な事でしょう。
 ニートのお父さんしかり、抜群に美人だけどとても不安定なマミちゃんしかり。

 イジメられたり家庭内暴力(?)があったり結構ヘヴィな事が起こってるんだけど、とても明るくて強さのある、素敵な物語でした。




 以下、ネタバレあり!!


 




 
 大副さんの大変身にはびっくりですな。
 変身してウザキャラじゃなくなったら、文字だけなのに本当にウザくなくなってびっくり。
 変身前は空気読めない感たっぷりだったもんなぁ。
 文章ってすごいなぁ。

 桜井君はなかなかステキでしたね。
 黒川に立ち向かっていったトコとか、その心情を率直に語るとことか、好感が持てます。
 桜井君が語った、自分がイジメを受けて初めて分かったというその容赦のなさ、一度目を付けられたらうまくやるなんて状態じゃないっていうトコは、なんだかすごく説得力があってズシンときました。

 今のティーンエイジャーを取り巻く環境は、なかなか苛酷でありますな。

 このお話と違って、本当に相手が圧倒的に強力で、立ち向かってもつぶされるってパターンもあるんだろうし。


 そんな桜井君が坂本家でミキちゃんに治療を受ける辺りからの急接近と、マミちゃんと源五郎の対応に、もうニヤニヤが止まりませんで
た。むふふ


 源五郎もよく頑張ったね。
 ちいさい体で上級生のイジメっこに、よくぞ立ち向かった。

 坂本家の子供たちはみんな、筋の通った芯の強さがあるような気がする。
 マミちゃんもナナコ姐も、もちろんミキちゃんも。
 カッコイイですよ、なかなか。

 

 ところで大副さんちの斜め向かいにすんでる 『万寿子』 って名前のおばあちゃんて、あの万寿子さんのことだよね?!
 うーん、確かめたい!
 あの話に大福屋なんて出てきたっけなぁ。。。。。

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2012年01月20日

ロミオとロミオは永遠に

ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) [単行本] / 恩田 陸 (著); 早川書房 (刊)

ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) [単行本] / 恩田 陸 (...




 akkです。

 SFでございます。
 消費しつくしボロボロになった、未来の地球が舞台です。
 みんな 『新地球』 に移住しちゃって、産業廃棄物処理の為に日本人だけがボロボロの 『旧地球』 に残ってる。
 消費文明を否定する社会ではホワイトカラーはほとんどおらず、みな貧しい。
 その世界で将来的に生活を保障される方法は、『大東京学園』 の卒業総代になることだけ。
 でみんな 『大東京学園』 の卒業総代を目指すわけなんですが。

 この学園生活がまぁ、理不尽なんだわ。
 実力テストも学生生活も、過酷過酷。
 ここに書いちゃうと、どれも滑稽で胡散臭くなってしまうので、こればかりはもう読んでその世界を楽しんで頂きたい。
 あんだけ設定が無茶苦茶で変な世界を楽しませるなんて、やっぱ恩田さんすごい! 

 

 以下、ネタバレあり!!










 ストーリーのメイン軸は、アキラとシゲル(そして新宿クラスの面々)が脱走できるのか否か、ってトコだと思うんですが。
 もう大東京オリンピックからのスピード感、止まりませんでしたよ。
 
 トンネルの落盤で、もうちょいのとこで死んじゃった二人(名前忘れた)は、悲しかった。
 ちょっと泣いちゃった。
 やっぱりあんだけ厳重な警戒網がはられてて、みんな目出度く大脱走、とはいかないんだねぇ。

 『成仏する』 っていうのがああいう事で、しかも途中で未来の自分達の様子を電話越しとは言え聞いたって事は、これはもう循環してるって事よねぇ。
 どこかの世界ではやっぱり、彼らは大東京学園目指して頑張ってたり、理不尽な目に会っていたりするんだ。
 
 キョウコもいかにもヒロインって感じのキャラでしたな。
 まさに少年漫画的な。
 弱さと強さと美しさを併せ持ってる、活発で時々不安げな女の子。

  しかしまぁいずれにせよ、脱走成功できて良かったっす。
 その後のカゴシマさんとかの様子も知りたい。
 にいちゃんとは会えないのかな。
 
 

 ところでこの作品、非常にたくさんのサブカル作品へのオマージュ?パロディ?引用?があるみたいですが。
 ほぼ分からん。
 そんな事は気にせず、ストーリーだけ追っちゃったからなぁ。
 誰か教えてくれないかな。。。
 あ、単行本版の表紙はスターウォーズだよね。

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2012年01月17日

義経


義経〈上〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)  義経〈下〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)

義経〈上〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)
義経〈下〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)


 akkです。

 うーむ、滅びの美学ですかな。。。

 武士が台頭し始めたこの頃の武士って、私たちが持ってるイメージとはだいぶ違うみたいですな。
 総大将の下で組織的に戦うって感覚はなく、戦は個人戦であり、手柄は勝った人のもの。
 だから名乗りを上げてから戦うし、作戦もへったくれもなくて、純粋に強いものが勝つ。
 なんてのどかな。
 命がけのスポーツくらいの感じじゃん。

 そんな時代に、戦には勝つことこそが必要でありその為には組織として戦う、って感覚を持ってた義経は不運でしたな。
 時代がついてきてない。
 いつの世も、時代の先を行く天才ってのは不幸ですな。

 さらに義経が不幸だったのは、政治的感覚がなかった事か。
 権力が絡んだ人間の機微を全く読みとれず、自分の感覚だけで、頼朝の弟なんだぞって想いが強くて。 
 感情に流され安くて、判断基準は情緒的。
 それを的確に指摘できる優秀なブレインもおらず。


 結局、政治的思惑を持つ人たち(主に法皇、行家)にいいように利用され、破滅。

 うーん、残念な人だったねぇ。

 しかしさすが戦の天才。
 それを書く司馬様のエンターテイメント的筆遣い。
 鵯越えと壇ノ浦のくだりは、義経カッコ良かったよーーー。
 活き活きと馬を駆る姿が目に浮かぶ様でした。
 あと堀川夜討のトコも。
 1対87で勝っちゃう(まぁ途中から仲間が駆けつけてくれたけど)んだもん。
 すんげぇ〜〜〜。

 義経の最期はちっとも書かれてませんでした。
 最期ってあれだよねぇ、弁慶が全身に矢を浴びてなお立ってたっていう有名な。
 あの辺を司馬様が、どうドラマチックに書いてくれてるかと思ったのにな。。。
 まぁあれは後から作られたお話すぎるからかな。

 タイトルが義経なので、義経の活躍的な話かと思ってたんですが。
 どっちかっていうと、ダメダメな所を浮き彫りにされてる感じでした。
 もうずっと 『あーあー、それじゃダメだよ』 って感じ。
 ずっとどこか哀しみがあるというか。

 戦の天才で頼朝の弟、それでいて政治的に痴呆というのは、ある意味罪だったのかもしれませんな。

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2012年01月16日

ソードアート・オンライン(3)フェアリィ・ダンス

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫) [文庫] / 川原 礫 (著); abec (イラスト); アスキーメディアワークス (刊)

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫) [文庫] / 川原 礫 (著)...

本 著者: 河原 礫
本 発行者: アスキー・メディアワークス


kato(s)です。


人気のライトノベル、「ソードアート・オンライン」の第3巻。

ファンタジーとかオンラインゲームに興味があればハマること間違いなし!
猛スピードで発行されていた7巻までイッキ読みしたけど、
さっき調べたら、8巻がもう発売されてた。さっそく買わねばw

前2作品は、SAO(ソードアート・オンライン)という、オンラインゲームでありながら
現実世界でのデスゲームとなってしまう事件についての本編、外伝であったが、
第3巻はその続編となる話である…

無事にデスゲームから帰還したキリトだったが、
一緒に帰還したはずのアスナは…

現実世界に戻っては来ていなかった。

そして、キリトは新たな冒険に旅立っていくのです!


はい。新たな冒険の世界はALO(アルヴヘイム・オンライン)という、
また別のオンラインゲームの世界。
そこにアスナに似たキャラクターが写っている写真をてがかりに
冒険するというお話です。

お姫様を助けるために冒険するという、
いかにも、ファンタジーで、ゲーム的な要素の強そうな内容ですよね。
3巻、4巻で前編、後編となっており読みごたえもバッチリです。


そうそう!

「ソードアート・オンライン」

アニメ化決定だって!

んで、ゲーム化も決定!!

こりゃすごいなw 楽しみになってきた☆

→詳細はコチラからどうぞ。


また…

著者のもうひとつの人気シリーズ「アクセル・ワールド」

いま、1巻をゆっくりと読み進めております。

こちらもアニメ化…決定だって〜、スゴイな、こりゃw

→詳細はコチラからどうぞ。

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posted by kato(s) at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年01月15日

殺人鬼フジコの衝動

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) [文庫] / 真梨幸子 (著); 徳間書店 (刊)


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) [文庫] / 真梨幸子 (著); 徳間書店 (刊)



 akkです。

 本屋で平積みにされててやたら目に入る、『殺人鬼フジコの衝動』。
 買っちゃいました。
 ジャケとタイトルの勝利ですかな。

 一家惨殺事件の生き残りとして新たな人生を歩み始めた11歳の少女。
 だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。

 うーん、気になる。

 
 一家惨殺事件で生き残った11歳の少女が、いかにして殺人鬼になったのか。
 その衝動(=殺さざるを得ない)って一体なに?!

 でも思ってたのとはちょっと違いました。
 もっと殺人鬼の感情の動きとかが書かれてるのかと思ってたんだけどなー。

 構成は面白かったですよ。

 これ、注意書きしといてほしいくらいなんですが。
 あとがきから読む人っていると思うんですが、そこまで含めてこのお話なので、絶対あとがきを先に読まない方がエエです。
 はしがきから順番に読んでいく方がエエです。
 


 以下、ネタバレあり!!








 フジコの『衝動』っていうより、『生涯』って感じ。

 まず一家惨殺になるまでの、小学生時代が悲惨。
 親は自分たちのためにはお金をじゃんじゃん使うのに、娘二人の為にはケチケチで。
 体操服やら笛やらは姉妹で1つ。
 給食費もまともに出してくれない。
 そのせいで同級生の男子から、えげつないイジメを受け。

 あれ?でもココは一人称で書かれてたから、これって早季子の話なのか?
 うーんその辺がよく分からん。。。

 一家を失った後の人生も、結局それまでの人生で受けた影響なのか、空っぽな価値観から空っぽな人生を歩んでいくって感じで。
 その様が割と淡々と綴られています。

 結局自分の親と同じように、見栄っ張りで空っぽな生き方しかできなかった女の一生。

 殺人鬼と呼ばれるように十数人の老若男女を次々と殺すんですが、もうその辺はさくさくっと。
 なんだか空しい感じですよ。


 で、あとがきまで読むと、実は一家惨殺の謎から絡んだミステリが明らかになったりするんですが。
 ミステリと思って読んでなかったし、そこを最後に明かされてもほーう、という感じで。。。

 これ、読み返した方が面白いのかもしれないな。
 殺人鬼の殺人ものと思って読むんじゃなくて、ミステリとして読むと。


 いずれにせよ爽快感ややられた感よりも、なんかどんより感のあるお話ですよ。
 そしてそれがこの真梨幸子さんの持ち味らしいですよ。
 イヤな話なんだけど、また読みたくなるっていう。

 ・・・もっかい読も。ひひ

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2012年01月10日

家族八景

家族八景 (新潮文庫) [文庫] / 筒井 康隆 (著); 新潮社 (刊)

家族八景 (新潮文庫) [文庫] / 筒井 康隆 (著); 新潮社 (刊)


本 著者: 筒井 康隆
本 発行者: 新潮文庫


kato(s)です。


家政婦のミタ。

遅ればせながら、正月休みに、最終回と
その前に放送されたハイライトシーンを見た。
はい、それだけでも十分楽しめましたよ。

今回のレビュー、「家族八景」の主人公"七瀬"も家政婦なんですよね〜
タイトル通り、八つの家族を渡り歩く家政婦の"七瀬"のお話。

家政婦のミタの最終回最後でミタさんが阿須田家から去り、
新しい家庭へ家政婦として訪問するシーン。
家族八景の七瀬とかぶっておもしろいw

ミタさんは、"頼まれたことはなんでもやる"だけど、
七瀬は、"人の心が読める"超能力(テレパス)を持っている。


これがまた…何がおもしろいかというと、


人間の隠しておきたい、見たくない心理がうまく描画されている。

ドロドロした人間関係を明らかにし、ぞれぞれの闇を照らす。
そこには、親子の確執があったり、夫婦の嫉妬、疑心暗鬼があったり、
性や金銭をめぐる欲に溢れていたり…

主人公”七瀬”の超能力を通して、客観的にそれぞれの家族の内面を
覗き込めるところが何とも言えずハマる小説ですよ!

さて、この小説。実は…

実は…って程の事はないかもしれないけど、

「七瀬三部作」と言われる作品の第一作目なんですよね〜

二作目の「七瀬ふたたび」が映画化もされており、こちらが有名
だと思われます。最初はこの映画を見たいなと思ったけど、
結局映画はまだ見れてないですw

七瀬ふたたびも映画化されるくらいなのでSFとしてのストーリー性には
一番すぐれていると思うけど、やっぱりまずは「家族八景」でしょ!
ってのが私の感想ですねw


ってことで…


な、何と、「家族八景」がドラマ化されることになった!!

これは見逃すわけにはいかない。
まだ小説を読んでない人は、先に小説を読んでから
ドラマを見る方が良いのではと思われます!

【放送スタート日】
MBS:1月19日スタート 毎週木曜24:55〜25:25予定
TBS: 1月24日スタート 毎週火曜24:55〜25:25予定
[ナビ番組] 異色の新ドラマ!「家族八景」〜家政婦の火田はミタSP〜
MBS:1月12日(木)25:22〜25:52
TBS:1月17日(火)24:55〜25:25
詳細はこちらからどうぞ〜


七瀬三部作、おすすめです。
二作目、三作目も既読なので、
また、早めにレビュー書けるように…がんばります。

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posted by kato(s) at 00:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年01月08日

Another

Another(上) (角川文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊) Another(下) (角川文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)


Another(上) (角川文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 角川書店(角川グループ... 
Another(下) (角川文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 角川書店(角川グループ...


 akkです。



 新年一発目のレビューは綾辻行人氏でございます。


 綾辻氏は本格もののイメージが強いですが、これはホラーになるみたいです。
 本格ものは苦手だけど、綾辻氏は好き。
 トリックもイイけど、お話がオモシロイのですよ。
 
 『囁き』シリーズが好きだったので、これも絶対外さない予感。

 ジャケもステキで、ムハムハで上下巻一気読みでした。
 超絶オモロかった!
 そしてめっちゃ怖かった!!
 でもオモロかった!!!(2回言った)

 さすが綾辻氏のホラー。
 だいぶライトな語り口なんですが、読んでる間、何度も鳥肌が。ヒィィ
 久々に怖かったですよ。
 読み終わった後も、恐怖の余韻が。
 でもちょっと物悲しさもあるのです。ヨヨヨ

 ネタ部分もさすが。
 途中で『コイツか?』と思ったんですが、そこにさらに仕掛けが。
 やーらーれーたー!
 
 



 以下、ネタバレあり!!!

 











 怖い、怖いねぇー。
 一人ずつ消えていくってのがミステリーの常套なら、一人増えてるのはホラーの常套なのか。
 怖いよ。
 消えるより、増えてる方が。ヒィィ

 いつのまにか増えてる一人が誰なのか、誰にも(本人にも)わからない。
 増えてるって事だけは分かる。
 これって昔、那須雪絵さんの短編漫画にあったよね。
 って誰も知らんか。

 ある年から不定期に繰り返され続けている、呪い?たたり?とある現象。
 それが『ある年』は、『生徒が一人増えてる』事をもって、その年だって分かる。
 でも今年は生徒は増えてなかったはずなのに、やっぱり『ある年』だった。
 おぅ、こう書くと最初っからとっくに、そのネタはバレていたのか。。。。
 なんで気付かなかったんだろ。
 まぁ恒一クンの転入が『増えた』事に繋がった、と思わされたんだねぇ。
 あと4月の厄災はカウントに入ってなかったからか。
 うぅー、良くできとる。

 『死者(増えてる一人)は誰なのか』、これがこの物語のキーなわけです。
 一番トリッキーな話として、語り部である主人公がそうじゃないかと思ったけど、違った。
 そんな浅くなかった。
 私がそれが誰か分かったのは、机と椅子の数が合っていたにも拘らず、4月から厄災は始まっていたと、はっきり記された時でした。
 遅ーー。

 でも三神先生があの人だったとは。。。。
 九官鳥は何か鍵を握ってるとは思ったけど。


 管理人の奥さんがなんでああなったかが、唐突すぎる気がするけど。
 まぁそれがあの現象って事なんでしょう。
 閉ざされた館、迫りくる殺人鬼と炎。
 あそこのスピード感と緊張感は、楽しゅうございました。


 『増えてる一人』=殺人者じゃないのが悲しいよねぇ。
 厄災の源ではあるけど、本人にはその自覚はないわけだし。
 そう考えるとこの現象は、二重に不条理ですな。


 そうそう、後書きで綾辻氏が書かれてましたが、この本の成り立ちに恩田陸さんの『六番目の小夜子』のイメージもあったそうで、大変嬉
しい。
 やはり呼ばれたのか。。。


 さてさてこの物語、コミック化は勿論されており。
 アニメ化、実写映画化も決定しているらしく。
 これまた楽しい祭が続きそうです。むふふ


  

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2012年01月03日

アサッテの人

こげぱん

アサッテの人 (講談社文庫) [文庫] / 諏訪 哲史 (著); 講談社 (刊)

本 著者: 諏訪 哲史
本 発行者:  講談社文庫


新年あけまして、おめでとうございます。
今年は 書いて書いて書きまくりますぞーーーーおぉ!


・・・・えぇっと。前提として 崇高な作品だと思いますよ 哲学てき 




なんつうか、表に出来ないことを芸術とよんだりするわけで 

たとえば、モーツアルトの う○こ の曲やら
オノ・ヨーコ とジョンレノンの 営みを舞台で披露したりとか
草間やよいの 裸婦のパフォーマンスとか
松井冬子 の残酷画?とかさー
 


たいてい芸術家 つうのはタブーが好きでタブーにこそ 芸術だったりするわけで
それって たいてい エログロ

一人の人間が内秘めていることをあらわにしするって 学問だし 文化だし 下世話なわけで



この作品もその下世話に属しちゃってます 私の中ではwwwwww




アサッテ とは 日常は社会と交流を強く結びつきながら一方では、何者にも結びつかない世界

そのように書くと 一部の限られた人間のみが所有する世界のように感じるが
なんてことはない 私ももっているし おそらく偶然このレビューを見た貴方も所有しているもの なんでしょ


一般的に変な人を 小難しく言い換えると そうとも 言えるのかもしれない かも







作品にもあるが、あえて私が出会ったアサッテの人は

やはり 一人エレベータの中で 彼は スーパーマンのように片方の手は腰に寄りもう片方は こぶしを突き上げ

おそらく 上層階へ向かっていたのだろう 
たまたま 彼が油断をしていたのか? ドアが開いたその時の姿を私は目撃したのだが・・・

彼は善良なる 一般市民であり おそらく妻を持ち 子を持ち 営業成績に苦しめられながらも
毎日善良に営業を行う男性であったことを 必要情報として明記しておきたい



たまたま 目撃した私は彼を見て笑うだろう
笑うけれども、だからといって嘲うことはなく、それもまた日常で、特になにも影響を受けないんだけど

作品は蒸発した叔父のアサッテから  アサッテではないところへ いっちゃう過程を
彼の日記や妻の日記 そして彼の甥である 私がナビゲートしながら進む






あなたも 私のサザエさんつうぐらいだから 変な行動も ぐるぐるアースでみれば 恐れるるに足りないもんでしょ


話を戻すと アサッテ が時折みえる 叔父が 妻の死以降 完全にあっちに いっちゃって ・・・

結果としては 叔父は見当たらないし だからどうした どうもならないわけで
でも作品は 人がもつ 正と狂の アングラな部分を あらわにした作品 じゃないっすかねーー




本としては 独創的でした
 

芸術は 誰もしないことを 一番にすること が価値であるそうですよ
先鋭的ともいうんすかね



正月早々 哲学したような 頭カチこちになりやした
やっぱり 芥川賞 受賞作品ってなんか         くらい






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posted by こげぱん at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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