2011年09月29日

レインツリーの国


レインツリーの国 (新潮文庫) [文庫] / 有川 浩 (著); 新潮社 (刊)


レインツリーの国 (新潮文庫) [文庫] / 有川 浩 (著); 新潮社 (刊)



 akkです。


 これはヤられたー。くぅ
 ベタ甘のただの恋愛モノと思ってたんですが、もっと真摯な物語だったのね。
 くそ、すげーぞ有川浩。
 まぁニヤニヤさせられる感じは相変わらずで、展開が嬉しくて更にニヤニヤしちゃうんですけどね。
 電車の中で読んでたら、もうニヤけるわ泣けるわで、すっかり変人でしたよ。



 以下、ネタバレあり!!










 各章のタイトルを先に読んで、てっきりひとみが伸に会いたくないのは、重量オーバーのせいだと思ってました。
 でもあのタイトルは、そんなに軽くなかった。
 『ごめん、君が泣いてくれて〜』も、なんて酷いシチュエーションで使われている言葉か。
 傷ついて、傷付けあって、それが結構本気で抉るようなコトバの応酬だったりして、読んでても痛かった。
 
 ま、それでもちゃんとハッピーエンドなんですけどね。むふふ


 思えば、耳が聞こえないっていうのは、目が見えない事より想像しづらいかも。

 耳が聞こえない人だけじゃなくて、所謂障害者(あんまりイイ言葉じゃないよね)が身近にいたことがないのですが、これってやっぱりそうい
う人たちは世間一般から隔たったところに立たされるからなのかしら。
 物理的にも、心理的にも。
 まず学校で、そういうコ達はクラスかあるいは学校自体が違うし。
 そういう社会のありようも、どっかオカシイのかもしれないなぁ。
 でも差別ってのは、もともと人間に備わっちゃってる感覚だしなぁ。。。難しい。

 そういう社会で育ったのに、いくら好きな人だからとは言え、あそこまで素のままで接せられる伸て、やっぱデカイと思う。
 そっかこういうのって、そういう人が身近にいたかいないかとか、そういう問題じゃないんだね。
 どんな思いを味わって、どんな苦労をして、それをどう昇華させてきたか、どう生きてきたかって事なのか。

 それにしても、ひとみも伸も、まっすぐで一生懸命だなー。
 眩しいぜぃ!
 こんな好青年、どこかにいないものかちらん。。。。

 
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2011年09月28日

ピース

ピース (中公文庫) [文庫] / 樋口 有介 (著); 中央公論新社 (刊)

ピース (中公文庫) [文庫] / 樋口 有介 (著); 中央公論新社 (刊)



 akkです。

 なんだろ…読後感としては、西村京太郎とか内田康夫とかに近いものが…
 いや別に両氏がダメとか、そういう事じゃないんですけどね。
 しかもあんま読んだ事ないんですけどね。

 刑事のキャラかなぁ…


 以下、ネタバレありかも!!





 結局、ずーっと怪しい人は犯人ではなく。
 かと言って、犯人が分かってもあまりに突然すぎて、あんまりやられた感はなかったなぁ。
 犯人が分かる下りがああいうテンションの物語運びって事は、やっぱりマスターによるマインドコントロール説が正解って事なのか。。。
 でも結局それもハッキリしないしなぁ。
 
 ショウジとアル中女子大生との関係(偶然なのかどうか)も、結局ハッキリしなかったしぃ。
 色々ハッキリしない事が多かったなぁ、と。
 それがテーマだったりするんだろうか。
 人は、分かるようで分からない、みたいな事ずっと言ってたもんねぇ。

 テンポも悪くないし、読みやすいし、登場人物も魅力的だけど、なんだか釈然としないなぁ…という1冊でした。
 まぁ、だからこそもっかい読みたくなったりするんですがね。。。。むふ

 いずれにせよ文庫版のあのジャケは、なんとも罪深い絵ですな。。。

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2011年09月22日

オリエント急行の殺人

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) [文庫] / アガサ クリスティー (著); Agatha Christie (原著); 中村 能三 (翻訳); 早川書房 (刊)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) [文庫] / アガサ クリスティー ...


 akkです。

 ミステリ好きですが、推理しながら読むタイプではないのでス。
 なので、優雅でゆったりしたオリエント急行を、存分に楽しみました。
 乗ってる気分でね。(笑)

 誰が死のうが何があろうが、優雅ですよ、まったく。

 しかしこれってば、ポアロシリーズだったのね。
 ポアロといえばもう、あのドラマの容貌でイメージ固定されてるんですが、映像が先なせいか違和感はなしっす。

 それにしても当時のお国柄というものなのでしょうか。
 「○○人」というのが非常に明確に使われておりますな。
 「アメリカ人の女」とか「スウェーデン人の女」とか。
 そんなにハッキリ分かるものかしら?
 と思ったけど、この感覚は、向こうの人にはアジア系の違いが分からないのと一緒かしらね。
 あ、それに昔は今みたいに血が混じってなくて、もっと特徴的だったのかもしれないわね。


 以下、ネタバレあり!!!











 さて全員が犯人ってのは、何となく知ってたのですが。
 なるほどー、最後はそうきますか!
 私刑を認めるんですな?!
 まぁみんなイイヒトみたいだし、イイ結末なんでしょうな。

 水戸黄門?大岡越前?みたい、と思ったわ。ふふ

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2011年09月13日

ボトルネック

ボトルネック (新潮文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 新潮社 (刊)


ボトルネック (新潮文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 新潮社 (刊)




 akkです。

 うーーーん、これってラスト弱くない?
 と思うのは、好みの問題でしょうか。



 死んだ恋人を弔いに訪れた東尋坊、そこでうっかり崖から転落・・・のハズが、気付けば金沢に。
 そこは普段自分が生活する住み慣れた街・・・のはずが、微妙に何かが違う・・・っていうか、全然違う。
 生まれなかったはずの姉がいて、死んだはずの恋人が生きてて、両親の仲は睦まじく、どうやら自分が生きてる世界より、自分が生まれなかった世界の方がみんな上手くいっている。
 ように見える、と。
 
 両親の不仲、母親の自分への憎しみ(?)、上手くいかない事をたいてい甘んじて受け入れてきた。
 それが間違いだったのか、と。

 うーん、若いね。
 青春の葛藤(暗め)ってやつ?

 実際はもうちょっと軽やかではあるのですが。
 サキが明るいからかな。

 
 以下、ネタバレありかも!!








 結局サキのいる世界はパラレルワールドなのか、崖から落ちた一瞬の間に、緑の目の魔物(だっけ?)が見せた 『ありえない世界』 なのか。
 どっちなのよぉー?
 そして最後、結局彼は死を選ぶのか、戻って前に進むのか、戻るけど結局停滞するのか。
 どっちなのぉー?
 誰か考えを聞かせて!

 別世界でノゾミが生きてても、そこに救いがあるわけでもなく。
 彼が別世界から何かを得て歩き出すわけでもなく。
 ハッキリしないなー。
 ま、世界はそう単純ではないのか。
 世界っていうか、若者?か。

 特に読後感が悪いとか、つまらんとか、そういうワケではないのですが。
 もうちょっと何かほしかったような。。。。

 読者自身で想像して、って事なのかしらね。 
 そう思うと、再読必至なような。

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2011年09月09日

インシテミル(再)

インシテミル (文春文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 文藝春秋 (刊)


インシテミル (文春文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 文藝春秋 (刊)





 akkです。

 これ、以前にkato(s)さんが読まれてましたね。
 レビュはこちら



 実に、実にオモシロかったヨー。

 私ミステリ好きでよく読みますが、あんまり謎解きは得意じゃなくて。
 酷い時は作中で探偵役が謎解きしてくれても、よく理解しないまま読み進めたりするんですがね。
 ただその物語の空気を楽しめれば、それでイイんです。

 この話、殺しあいの心理戦がメインの作品かと思いきや、割とガッツリミステリだったんですね。
 しっかり謎解きなのね。

 でもでも、だからってつまらなかったとか、そういう事ではなくて。
 テンポよし、キャラよし、ドキドキ感アリなのですよ。

 もっとも人が6人も死んでる割に、陰惨さはないというか。
 皆もっと自分が生き残るために、どんどん人を殺すんだと思ってた。 
 バトロワみたいに。
 そういう話じゃなかったのねー。
 なので、必要以上のグロ描写もなし。
 なかなか上品なミステリに仕上がっているのではないでしょうか。(何様だ)


 以下、ネタバレありかも!










 うーむ私の貧弱な発想で、ずーーーーーーーーっと須和名が怪しいと思ってたので、彼女の殺人への関係なさっぷりはアレレでした。
  関係ないと言えばそもそも須和名は、この一連のゲームの外側にいる人間だったって事よね。
 だから何人死のうが、夜も余裕の熟睡。
 その傲慢さ、素敵ですわ。
 彼女はただの観察者だっったってワケですねぃ。

 で、その須和名に引っ張られて全く注目してなかったアノヒトが本星だったわけですが、あまりに注目してなかったので 『へぇー』 って感じ。
 こりゃ再読必至ですな。

 結城クンの成長っぷりは、なかなか素敵でございました。
 ただのヤル気のない適当な学生っぽかったのに。
 実は社交性のあるミステリマニアで、以外に冷静で頭良し。

 みんな極限状態の中で、イイ面ダメな面が浮き彫りで、殺生だったねぇ。


 さて、須和名主催の第2回は、開催されるのでしょうか。ふふ

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2011年09月08日

愚者のエンドロール(再)

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 高野 音彦 (イラスト); 角川書店 (刊)

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) [文庫] / 米澤 穂信 (著); 高野 音彦 (...




 akkです。


 『儚い羊たちの祝宴』 がステキだった、米澤 穂信さんです。
 『儚い〜』 もそうですが、タイトルがステキ。うふ

 
 そういえばこれって、古典部シリーズだったのねぇ。
 うっかり 『氷菓』 読む前に、こっち読んじゃった。
 それでもまぁ、十分楽しめます。
 なんか皆、キャラが立っているのですよ。
 名前、変だけどね。ふふ

 ほうたろうの、低温?省エネ?な感じが好きかも。

 ミステリネタが散りばめられているようなので、ミステリファンには、そういう楽しみ方もできるんでしょうな。


 さて、中身。




 以下、ちょっとネタバレありかも!








 なるほどこういうミステリーもありなのか、と。
 至って平和。
 事件は起こってないよね、これ。
 劇中劇の謎を解くのが、主人公に与えられた課題。
 と思いきや、その課題を与えた女帝の意図自体がミステリーになってたのねん。

 女帝、すげーな。
 あんな高校生、いたらヤだよ。
 でもいるんだろうなぁ、世の中には切れ者の高校生も。

 ほうたろう、立つ瀬ないよな。
 同じ高校生にあんなふうに扱われて、屈辱的なんだろうか。
 それとも新たな自分の一面を発見できたことは、腹立たしいながらもプラスだったりするんだろうか。
 

 順番は逆だけど、『氷菓』 も読むぞー

 ちなみに既にeikunさんが、『氷菓』 も 『愚者のエンドロール』 も、レビュってます。
 そうですよね・・・ふつう、順番に読むよね・・・

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2011年09月07日

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴 [単行本] / 米澤 穂信 (著); 新潮社 (刊)


儚い羊たちの祝宴 [単行本] / 米澤 穂信 (著); 新潮社 (刊)




 akkです。



 米澤さんの本は、前々からそそられてはいたんですが、ようやくお買い上げ。
 米澤さん初読みです。
 
 素敵タイトルにやられました。
 あとPOP。
 女の人の横顔のイラストが書いてあって 「私の話を聞いていただけませんか…」 っていう吹き出しがあるやつ。
 ジャケ買いならぬ、POP買いてのもあるんですな。
 
 POPでも帯でも、ラスト1行の逆転を推してましたが。
 
 個人的にはそれよりも、この5編を通して流れる、暗くも優雅な空気がお気に入りでした。
 だって・・・ねぇ
 名家、お嬢様、館、別荘、女中、読書倶楽部・・・ですよ。
 そりゃーもう、むふふでしょ。

 こういう雰囲気の、長編読みたいなぁ。

 語り部達の冷静さもまたイイです。
 イっちゃってるわけじゃないのに、ただ淡々と人を殺す。
 その理由は本人だけにはどうしようもなくて、でも一般的に言って 「そんな事で」 って理由で。
 でもそこには苦悶や葛藤はなくて。
 それってやっぱり、狂気だよねぇ。
 でも皆さん、品があるのよねぇ。。。。恐ろしい。

 そこかしこに、歴々のミステリ作品へのオマージュ?やら何やらがちりばめられているらしく、ミステリ好きにはそういう楽しみもあるみたい。



 ところで一つ気になるのは、山荘のあの人の武器はなんだったのですか?
 レンガ?
 札束?
 銃?

 読み込みが足りないのかな…ガクシ

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2011年09月01日

ゴメンナサイ

ゴメンナサイ (双葉文庫) [文庫] / 日高 由香 (著); 双葉社 (刊)

ゴメンナサイ (双葉文庫) [文庫] / 日高 由香 (著); 双葉社 (刊)


 うわー ↑ このリンク、呪われそう(笑)


 akkです。
 ホラー小説です。

 普段このテの話は読まないのですが。
 怖いの嫌い。
 でもまぁジャケに呼ばれたのと、夏だし…みたいな。


 しかしまぁ、あんま怖くなかったっす。
 お昼間に読んだからかなぁ。。。

 仕掛けも構成も悪くない(偉そうだな)けどねぇ。
 やっぱ力が足りないような。。。
 
 個人的に過去怖かった本TOP3は、鈴木光司 『リング』 、貴志 祐介 『黒い家』、恩田陸 『Q&A』、アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 (TOP3じゃないじゃん)なのですが。
 申し訳ないですが、足元にも及ばないよぅ。
 だってやっぱり、引き込まれ具合が違うもん。
 通勤電車で、細切れで読んでても怖かったり。

 あ、あと新耳袋は怖かったなぁ〜〜〜。
 でもあれは小説じゃないもんね。


 さてこの 『ゴメンナサイ』 、もとは携帯小説だったんですな。
 携帯で読んだ方が怖いかもね。
 携帯小説を読んだことがないので、感覚が分かりませんが。
 この設定で、あの小さな画面でちまちま読んだら、怖いかも。。。

 文章はまぁ読みやすく、活字に慣れた人なら2時間もあれば、読み終わるかな。
 全体は4部構成になってて、1〜4が連鎖して増幅していく作り。
 携帯小説から文庫にまでなったこの作品の売れ方が、物語ともリンクしてる感じで、そこら辺が恐ろしいかもしれませんなぁ。


 でもなぁ、怖くないんだよ。
 やっぱ、読んでるときに文字から目を離せなくなるような、身動きできなくなうような、そういう恐怖を感じさせてほしいのですよ。
 いや、怖いのキライだけどさ。

 ま、ホラーのセオリーで行くと、こうやって私みたいに怖くないとか言ってる奴ほど、さっさと殺られるんですけどね。ふふ






 ところで、ネタバレになるので大きな声では言えませんが。
 これって気がつけば、私的TOP3のアレと同じ仕掛けじゃね。


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