2011年08月29日

青年のための読書クラブ


青年のための読書クラブ (新潮文庫) [文庫] / 桜庭 一樹 (著); 新潮社 (刊)

青年のための読書クラブ (新潮文庫) [文庫] / 桜庭 一樹 (著); 新潮社 (刊)



 akkです。

 やはりここ 『読書クラブ』 にてレビューを書く身としては、この本は読んでおくべきではないか、と。
 …単にタイトルが符合してるってだけなんですがね。

 さてさて、読了。

 うひょひょひょ〜、これイイ!
 ノーブル、優雅、倒錯的。
 乙女小説ではないですか!

 名門女子学園で、登場するのは浮世離れした乙女ばかり、しかもほぼ全員の一人称が 『ぼく』 ときたもんだ。
 萌え対象として一部で人気の、いわゆる 『ボクっ娘』 とは一線を画した 『ぼく』 ですよ。
 あんな軽薄なものではなく。(偏見)
 コドモでもオンナでもオトコでもない。
 あるほんの限られた一時期の少女が、自分を表す呼称としての 『ぼく』 。
 ぐはー、エエのぉ。(変態)

 5章からなっているのですが、読み進めるほどにヨイですよ。
 各章とも、『読書クラブ誌』 に綴られた裏の学園史、という体裁を取られております。

 文責として、それぞれの事件(?)を近くで見ていたものが、ペンネームで書いてるんですが。
 そのペンネームも洒落ております。


 ずーーーっと、女学園の乙女たちの物語だったのが、5章でOB達のその後が描かれております。
 これにより、単なる学園乙女小説が、ぐっと締まりますな。

 やはり読書は時空を超えて、人を繋ぐものなのでしょうか。むふふ

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2011年08月24日

岸和田少年愚連隊

 岸和田少年愚連隊 (集英社文庫) [文庫] / 中場 利一 (著); 集英社 (刊)

岸和田少年愚連隊 (集英社文庫) [文庫] / 中場 利一 (著); 集英社 (刊)


 akkです。

 
 『岸和田のカオルちゃん』 を先に読んでしまったのですが・・・(レビューはこちら

 シリーズ第1作です。
 デビュー作、なのかな。

 なので 『カオルちゃん〜』 に比べると、ちょっと荒削りな気がする。
 緩急の流れとか、構成とか文章のリズムとか。
 なのでバイオレンスシーンも、『カオルちゃん〜』 ほど痛くないし。
 って、あれ?慣れちゃっただけ?もしかして
 

 まーまーでもでも、それらを補って余りあるオモロさ!ですよ。
 荒削り感があるとはいえ、あのオモロさのセンスとかテンポは、もうきっちり
 出来上がってるし。

 そもそも彼らの日常、オモロすぎるもん。
 オモロすぎるめちゃめちゃな日常を、オモロい感覚を持った大阪のオッサンが
 小説にしたら、そらオモロいやろー、みたいな。


 毎日毎日ケンカケンカケンカ。
 盗みパチンコ競艇競輪競馬カツアゲ、親に迷惑かけて、ホントに碌でもない奴ら
 なんですが。
 なんでだろなー、愛嬌があるっていうか、可愛くさえあるんだよなー。
 もちろん同じ時代同じ場所で過ごすのは、
 絶対にご免こうむりたい彼らですが。。。。ね

 オモロくて何故かちょっと元気が出るかもしれない、
 これはこれで立派な青春小説だと思います。


 

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2011年08月18日

第三の嘘

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫) [文庫] / アゴタ・クリストフ (著); 堀 茂樹 (翻訳); 早川書房 (刊)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫) [文庫] / アゴタ・クリストフ (著); 堀 茂樹 (翻訳...




 akkです。

 色んな意味で衝撃の 『悪童日記』 、その続編にしてこれまた衝撃のラストの 『ふたりの証拠』 に続く、三部作の第三部です。


 うーん、なんか悲しい話になっちゃいましたなぁ。
 しかし、もしもこの物語自体が 『第3の嘘』 なんだとすると、いったい現実はどれなの?みたいな。
 そういうオモシロさはありますけどね。

 作者のアゴタ・クリストフ氏、つい最近(2011/7/27)亡くなられたのですね。
 全く知らなかった。。。
 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 



 以下、ネタバレ大あり!!!

 



 相変わらず淡々と軽やかに暗いです。
 『二人の証拠』 のラストで衝撃を受けた、実は双子は存在しないのか?!
 という大きな謎を引きずったまま読み始めるわけですが。
 双子は居たよ。
 良かった。
 彼らが存在しないなんて、悲しいもの。

 でもでもーーー。
 実在した双子は 『悪童日記』 の双子とは全くの別物なのですよ。
 というか 『悪童日記』 自体が作り話だったっていう。
 そして双子の本当の現実は、なんだか悲しいのですよー。
 あまりにありふれた不幸で。
 というと不謹慎かしら。

 戦争が激化しそうな中で、父親の浮気に憤った母親が発砲して父親は死亡。
 流れ弾が当たった双子の片方は体が不自由になり、家族とも離れ離れに。
 母親のもとに残った双子のもう片方は、自分に愛情を注がない母親と、満たされないままの生活。

 せっかく再開したのに、分かりあえないまま再びの別れ。
 悲しいなぁ。
 
 どこかで 『悪童日記』 の頃の二人が、生きて成長していてほしいなと思います。

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2011年08月11日

イニシエーション・ラブ

本 発行者: 文藝春秋



本の内容は、だるーい男女の恋愛話

若い子にありがちな、だるーい恋愛模様



恋愛に不慣れな男女が出会い
恋に落ち



環境の変化と共に別れ・・・・・・





ただ、この作品はミステリーです

そんじょそこらのミステリーじゃなく




本格ミステリー
叙述トリック の手法となるミステリーなのですが 

何が凄いって、最後の最後の一文にたどりつかないとミステリーに出会えないところ
すごいよ 。ほんと 。。


男女の間にはミステリーがある とかないとか そんなことは申しません

ほんと凄いんだって。。。


ここからはネタばれ

時代背景も古いんですが 作品はレコードになぞらえて
A面B面で構成されている(重要ポイント)

A面
歯科衛生士のまゆこ と 大学生の夕樹は 合コンで出会い、お互い惹かれあう。
何度かデートを重ね お互いを まゆこ たっくん(夕→カタカナのタ) と呼び合う仲に

そして はぢめての 黒ハート

B面
たっくん は就職で東京へ転勤へ 
慣れない東京の生活とまゆこのいる静岡を行き来する たっくん

東京にも慣れ、美しい同僚に心を奪われる。毎週帰っていた、静岡にも帰ることが少なくなり

ふたりの溝を広げる事件が・・・・



修復できずにいるふたりの間を感じながら 美しい同僚との蜜月をすごす日々
そして別れ 結局距離とか時間とかに負けちゃうんだよね





A面 
二人のクリスマスは 突然のキャンセルによって 彩られることとなり
まゆこは、永遠 にたっくんを愛することを誓う


B面
美しい同僚との新たな生活に慣れながらも、どこかにまゆこへの罪悪感を感じていた



美しい彼女が彼に ささやく    『どうしたの?拓也?



はいぃいい!

じゃじゃじゃじゃーん サスペンスですよ  何をどこまで信じればいいのやら


B面になった時のたっくんは ヤな男でね ヤな奴になっちゃったな〜なんて感じてたのですが




あーすっとした。女を従順で自分だけ なんて思ってる身勝手なヤローめ wwwww

甘いねん ざまみろwww



やっぱ 女性はこのぐらいでないとね♪
ぜひ、まゆちゃんとお友達になりたいもんです


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posted by こげぱん at 08:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2011年08月09日

ふたりの証拠

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫) [文庫] / アゴタ クリストフ (著); Agota Kristof (原著); 堀 茂樹 (翻訳); 早川書房 (刊)


ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫) [文庫] / アゴタ クリストフ (著); Agota ...




 akkです。


 えぇぇぇぇぇぇぇ?????なになになになに、どういうこと?
 どうなってんの????

 っていうのが、読了直後のアタマの中です。むふふ


 
 『悪童日記』(レビュはコチラ) の続編です。
 簡素で簡潔で、一切の感情的表記を除いた文体は健在。
 でも登場人物たちに名前が付いているし、前作に比べると作品や人物に、よりリアリティ?重み?温度?が感じられます。

 そしてどの登場人物達もみんな、病み傷つき、これでもかっていうくらい罪深い。
 近親相姦、同性愛、殺人、アル中、自殺・・・・・・・
 道徳的だけでなく、宗教的に罪深いとされる行為が、てんこ盛りです。
 

 決して愉快な話じゃないし、暗いし病的なのに、淡々としていて暗さに引きずられない。
 読んでいくうちに、罪深い登場人物たちに愛情すら感じる。
 ホントに不思議な話、不思議な作家さんです。


 さぁさぁ、あの衝撃のラストは、続きが気になって気になって仕方がない!
 一体どういう事なのか、それを知るために、第3部に即突入ですよ!!
 

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2011年08月04日

チベットを馬で行く

チベットを馬で行く (文春文庫) [文庫] / 渡辺 一枝 (著); 文藝春秋 (刊)

チベットを馬で行く (文春文庫) [文庫] / 渡辺 一枝 (著); 文藝春秋 (刊)




 akkです。

 椎名誠さんの奥さんであるところの渡辺一枝さんが、標高5000メートルのチベットを4000キロ、馬で旅したチベット紀行です。
 
 申し訳ないのですが、渡辺一枝さんも知らなかったし、チベットにも特段興味があるわけでもなかったのですが。
 友人が貸してくれたので。
 結構分厚いしどうかなー、と思ってたのですが、どんどん引き込まれて楽しく読むことができました。

 小説とかとは違うので、もちろんスピード感はないのですが、かといって進まないという感じでもなく。
 思うに一枝さんが旅したテンポに近いリズムで読むことができる本なのかなぁ、と。

 チベットを愛してやまない一枝さんの目を通して描かれるその場所や人たちは、とても優しく温かく、魅力たっぷりです。
 少なくとも私はこの本を開いている間、とても優しい気持ちでした。
 
 もちろん危ない目やしんどい思いも何度もされたんでしょうし、その事も書いてあるんですが、それよりやっぱり一枝さんのわくわくした感じとか瑞々しい感受性なんかの方が、ずっと印象的でした。
 このチベット旅行の時、一枝さんは確か50歳以上だと思うんですが、そりゃーもう若い娘さんのようなのですよ。
 色んな事に、喜んだり怒ったり悲しんだり楽しんだり、ホントに瑞々しい。

 また旅の仲間の人たちが、とても魅力的。
 優しくて温かくて、そりゃー時には失敗もするし腹立つ事もあるしお説教もするけど、なにより違う文化圏の人どうしなのに隔たりをあまり感じ
ません。
 お互いに思いやってる感じが、なんとも微笑ましい。
 
 そして、お馬ちゃん達がまた可愛い!
 おいしいごはんにありついた時の 『いいお顔』 、私も見たい!
 何度も逃げられたり振り落とされたりもしてるのですが、これも一枝さんの愛情が伝わってくるからなんでしょうか。
 最後のお別れは、こっちまで寂しくなりましたよ。
 

 チベットがどうこうというよりも、文化、生活の異なる人との交わり、そして道中の仲間(馬も含めてね)との交流、それがとても心にしみる1冊だと思いました。

 そうそう表紙の味のある絵は、半年近くを共にした仲間の絵だったんですね。
 最後にみんなでテントにサインをして。
 字の書けない彼(名前忘れちゃった)は代筆してもらったんだけど、どうしても自分で何か書きたくて。
 そうして描いた絵。

 それを知ってこの絵を見ると、なお一層愛おしいです。

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2011年08月02日

壬生義士伝(下)

こげぱん

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3) [文庫] / 浅田 次郎 (著); 文藝春秋 (刊)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3) [文庫] / 浅田 次郎 (著); 文藝春秋 (刊)

本 著者: 浅田 次郎
本 発行者: 文藝春秋



一回読んだ方がいい・・・・


こんなに切ないのに こんなに理不尽なのに こんなに哀しいのに


ハッピーエンドってずるい 

作品の世界は現実社会に似てる 似てるのに 救いがある
作品はフィクションです 

わかってます でも 時代に翻弄された 社会に潰された
組織に当て馬にされた 
そんな人間は山のようにいます。


たまたま現代なんて かっこいいこと言ってますが
体制はなんら変わっていない武士がサラリーマンになっただけ

禄が給与になっただけ

理不尽さも仕事をする訳も 


なんら変わっていない  たまたま あの時代は命のやりとりがあって
現代でも仕事で命を落とす方なんて何万といるわけで

(危険度にかかわらず)やはり命で宛がうような体制はどこかしらに 残っている

吉村貫一郎は 死にました。
ガタガタの刀で なんども何度も自分を刺して もだえ のたうちまわり


死にました。死ぬ直前で思うのは 子供のこと 妻のこと ふるさとのこと

貫一郎がなくなった後も

家族は 父の面影を探し  生きるのです


みんな、大切な人には生きていてほしいのです。
傍にいなくても 寂しい思いをさせても ただ生きてほしいのです



なんかね、感想を書こうとすると胸がギュってなるんです
人間の人生なんて たいした事なんてできない でも ひとつひとつをつむいだら

それが実りとなって 誰かの命をささえるんだって  ぇぇぇぇ


愛する者を生かす生き方なら 貫一郎の人生もそう 悪くはない
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posted by こげぱん at 08:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2011年08月01日

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)

図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [文庫] / 有川 浩 (著); 徒花 スクモ (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [文庫] / 有川 浩 (著); 徒花 ...

本著者: 有川 浩
本発行者: 角川書店


eikunです。


図書館戦争シリーズの2作目。

前作のレビューはこちら


相変わらず、表現の自由という重たい主題と恋愛物の軽いノリのバランスがいい。


今回は主役の二人(郁、堂上)以外にも焦点が当てられている。

小牧がなぜ正論を重視するのか。
柴崎がなぜ情報を集めるようになったのか。
手塚の兄の登場。

というのが書かれている。



特に小牧について書かれた「恋の障害」という章が印象に残った。

小牧の恋人?の毬江は聴覚障害。

聴覚障害者が主人公の恋愛小説「レインツリーの国」とういう本を

薦めたことが差別になるのではないかと問題となる。

というストーリー。


本人が差別とは思っていなくても、周りが余計な気を使い差別にしてしまう。

周りの人も善意で行動していることが厄介。

善いことと思っているので、間違いに気付くこともない。

こういうのを偽善と言うのかな。。。


架空の物語だった「レインツリーの国」を作者が本当に書いてしまったのも面白い。

これもかなり良い小説なので、いつかレビューを書きたいな。
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