2011年07月29日

芋虫


芋虫  江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) [文庫] / 江戸川 乱歩 (著); 角川グループパブリッシング (刊)

芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) [文庫] / 江戸川 乱歩 (著)...



 akkです。 

 恩田陸様をして、「日本に乱歩がいてくれて本当によかった」と言わしめた、乱歩様です。
 さぁ昏い楽しみに、思う存分身を浸そうではありませんか。ふふふ




 以下、ネタバレあり?かも 











 超短編集ですな。
 どれもこれも、素敵に昏いですよぉ。
 
 さて表題の『芋虫』。
 読んでびっくり。
 伏字だらけですよーーーー!!!

 うーむ、あの伏字部分に何が書かれていたのか。
 それを知りたい!!
 だいぶエログロくてヤバそうですよ。ひひひ
 どっかに出てるのかなぁ。。。?

 しかし、伏字ってアレですな。
 伏せることによって、よりエロさが増すっていうか。
 想像力をかき立てられるわけですから、ね。
 そう思えば、伏字部分を探すのは野暮かもしれませんな。


 『人でなしの恋』は、どっかで読んだことあったのかなぁ。。。
 オチは大体分かっちゃった。
 旦那も人形もどれほど美しかったのか。
 映像で見てみたいです。

 20面相とか少年探偵団とか明智クンとか、どっちかってぇと少年少女向きというイメージの強かった乱歩様ですが。
 とんでもないですな。
 この昏さとか怪しさが、きっと少年少女向けのシリーズでもにじみ出てるんでしょうな。
 だから小さい時に読んでも、妙にドキドキするんじゃないかしらん。 

 しかしまぁ、とても短い話ばっかだったので。
 こういう大人向けの、思いっきり倒錯的で耽美な長編を、一気に読みたいものです。

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2011年07月22日

こころ

こころ (集英社文庫) [文庫] / 夏目 漱石 (著); 集英社 (刊)

こころ (集英社文庫) [文庫] / 夏目 漱石 (著); 集英社 (刊)


 akkです。


 うーん、やっぱ暗いなぁ。
 人間やら自分やらを、静かに深く見つめようとしている感じが、切々と暗い。
 テンポも淡々としてて、とにかくずーーーーーっと静かな感じです。

 あまりにも有名で、たぶん誰もが大筋は知ってるでしょう。
 でも一応、以下ネタバレあり!!





 センセイは死ぬよね。
 それは知ってたさ。
 自殺、がひとつのテーマになってるんでしょうか。
 だから暗い。(何回言うねん)
 理解も共感もできず、 『なるほど、こういう作品か』 という読み方になってしまいました。

 がっ!

 あとがきを読んでビックリっす。
 「私」の「先生」に対する感情って、恋愛感情だっただとぅ?!
 外国では同性愛の話として扱われているだとぅ?!

 オモロすぎやろ!!
 オモロい解釈する人がいるもんだなぁ。
 深読みしすぎじゃねぇのか?

 いやぁ〜でもまぁそういう目で見ると、これまた全く違った作品になってきますよぅ。ふふ腐
 
 ま、恋愛感情のようでもあり、精神的な擬似親子感情でもあり、のようですがね。
 確かに、お父さんの死に際をうっちゃって、「先生」の下へ走るくだりなんか、恋愛感情に近いものがあるのかも?そうなのか?



 しかしあれですな。
 後半、手紙の形式でありながら読みづらくなく、また淡々としていながらも読み進めやすい。
 さすが漱石センセイなのであります。

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2011年07月14日

虐殺器官

こげぱん

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) [文庫] / 伊藤 計劃 (著); 早川書房 (刊)
本 発行者: 早川書房



著者に興味を持ちました。
作品と言うより、著者が言わんとすることに共感がもてたから

そう書くと アブナイ人間のレッテルを貼られるかもしれないけれど



著者の年齢が私に近い 同じ歴史を目の当りにした人 価値観が似てくるのも仕方ない

思想は環境によって作られる (流行は作られたものと一緒だとおもう)




初めて戦争を意識したのはスピルバーグの太陽の帝国

※こちらの作品にも登場

当時 子供だった私は ただ 戦争の恐怖を覚えた作品 難しいことは わからず 
ただ親の庇護の元に居る自分安堵したことが強烈な印象として残っています。





二回目の戦争は湾岸戦争

自衛隊派遣で論争が巻き起こってたころ
無数の遺体をいれた袋を土に埋められるシーンを夕飯を食べながら見てました。
そのときの献立は

やさい炒め きゅうりの酢の物 焼き魚

で、好きなおかずがないな・・・と思いながら 食べてました




暗闇の中 花火のように光る銃撃戦が 30秒ほど流れたあと ニュースは終わり
その後、テレビ見て笑ってたように思います。


笑った瞬間に自分の中に恐怖を感じたのを・・・・今でも覚えてます。
太陽の帝国で、たくさんの本で、あんなに嫌悪していた戦争は
私にとって
今日の夕飯の献立よりも影響がないことに


作品中に描写されたそのままに
一人の死は 多くの同情を集めるが たくさんの死は無関心となる 
私も薄汚い 人間なのだと 大人の階段を登ったり降りたりの多感な青い雲




そうか、スターウォーズで、アナキンがダーズベーダーになったのは 姫を守れなかったから。
正義感の強いやさしい人間だったから つよすぎる正義は 時として 凶悪になる



スピルバーグ すげ 
作品において大事な部分が知りたければスピルバーグに聞けで



描写は、よりアニメチックだと思われます。心理描写よりも主人公が見ている風景がより想像しやすい作品です

なんだろ?共感はもてましたけど・・・
先によんだ壬生義士伝も 虐殺器官も 国の駒として人殺しを行う人間の姿 
人殺しの結論は同じなんだけど・・・・ 


まー人を殺すには 理由がいるって話かな。
そうそう悪人はいないってことやね 
←なんか違う
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2011年07月11日

岸和田のカオルちゃん

岸和田のカオルちゃん (集英社文庫) [文庫] / 中場 利一 (著); 集英社 (刊)


岸和田のカオルちゃん (集英社文庫) [文庫] / 中場 利一 (著); 集英社 (刊)


 akkです。

 いやぁ〜、めっちゃオモロイ!!
 読んでる間中ニヤニヤしっ放しで、いつ怪しい人として通報されてもおかしくないほどでしたよ。

 
 岸和田少年愚連隊のシリーズ第4段らしいのですが。
 真っ先にコレ読んじゃったけど、全く支障なし!!
 バッチリついていけます。

 岸和田最強、否、世界最強の男、カオルちゃん。
 機動隊からやくざまで、気に入らない奴は問答無用でぶん殴る・・・だけでは収まらない。
 商店街の真ん中には 『カオルライン』 なる黄色い線があって、カオルちゃんはいつもそこを 『ァア〜〜、ペッ』 て、痰吐きながら歩く。
 カオルちゃんの前を横切れば、おじいちゃんでも容赦なくぶん殴られる。
 
 とにかく無茶苦茶です。
 何から何まで。

 でもなんでかなぁ〜、読むほどにカオルちゃんがこう愛おしいというか・・・・
 いや、愛おしいというのとはちょっと違うかなぁ。
 『憎めない』 てのが一番近いか。。。
 絶対 『エエヤツ』 ではないし、どっちかつうと酷いのに。


 ところで関西近辺に馴染みのない人にとって、岸和田ってどんなイメージなんでしょう。
 やっぱだんじりなのかな。
 私にとって岸和田は、ガラ悪い、怖い下町、でも何かエネルギッシュでオモロそう、てイメージっす。

 あ、この場合ガラ悪いも下町も、誉めてます。
 なんつーか、そこで育った人同士でしか分かりあえない空気っていうか。。。

 で、この本が割と私のイメージのまんまで。
 すんごいガラ悪いし、やってる事はえげつないのに、すんごい楽しそう。
 それはきっと、岸和田の人が、中場利一さんが、岸和田を愛してるからなんでしょうな。


 カオルちゃんもこの本も、バイオレンス満開なのになぜか愛しくてオカシイ。
 この上なくやんちゃで暴力的、でも笑いと、多分愛がいっぱい。
 素敵な1冊でした。
 
 あ、暴力描写がたんまり出てくるので、そういうの無理な人は止めた方がエエですよ。

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2011年07月09日

壬生義士伝(上)

こげぱん

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2) [文庫] / 浅田 次郎 (著); 文藝春秋 (刊)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2) [文庫] / 浅田 次郎 (著); 文藝春秋 (刊)

本 著者: 浅田 次郎
本 発行者: 文藝春秋



やっぱり
浅田次郎は天才だと思ぅ
 

 
日本で一番有名な歴史といえば 
 
 
 
やはり 新撰組をおいてほかにはいないでしょう
 
作品は新撰組の一人 吉田貫一朗について  関係者に彼についての証言をもらうスタイルで話は進みます
 
少し調べてみましたら、 子母沢寛と言う方が実際 新撰組の生き残りの方の証言を取材され、新撰組についての作品を作られたそうで
その方がインタビュー者になってるのかな
 
 
 
新撰組といえば 沖田 近藤 土方  ・・いわずと知れた盟友 ただ私達がしらないだけで表舞台には立たずとも
誠を背負った男たちが存在し 時代を憂い、翻弄されながらも 必死で    守りつづけた


  

ここに書かれている男性は どなたも 気高く無骨に  うつくしい 
誠のコトバがこれほど 似合う 男性がいるのでしょうか?
 
 
 
 
彼らの根底にある 武士とは男とは・・・・
 
本人の資質がどうであれ、そのように生きたいと願い それに倣う生き方
 
 
 
現代から見ればばかばかしく いえ当時の人間ですら 武士道なんてものは 建前であった ざれごとであったのは周知の事実でした 



その道を極めようと、極めなければならないと思った人間こそが 本当の武士であると 彼らは考えたんです 
それが、命に値するものであると
 
 
 
 
よーくわかります それが、効率が悪いとか 現実的ではないとかどうでもいいんです ばかばかしいことに命を預ける
 
美しく生きたいのです 仁と義に活き 建前を誠とする これって 動物ではなく 人間らしい 生き方なんじゃないでしょうか


 
 
 
 
惚れてまう・・・・
 
 
 
ちっぽけな プライドの為に生き 守る人の為に人を斬る
うぅぅ 先生 私もそんな風に生きたい


武士道とは 人間らしく生きるうえでの作法であり 己が極める道です


でもね その道の根本は 相手がありきなんです
 
 戦で傷を負い、瀕死の近藤 しかし 武士のプライドか、痛いとも 苦しいとも言わず生き絶え絶えでいる
総てをしりつつも 近藤に沖田を町まで病院に連れてゆく護衛を近藤へお願いする(もちろん町まで近藤をつれてゆき医者に見せるため、到底近藤に護衛などできるはずもない)

それでもなかなか、うんとは言わぬ近藤。押し問答のすえ しぶしぶ 近藤は沖田を病院へつれてゆく護衛を引き受ける

お互い腹はしっていても ちゃんと茶番をおこなう。ちゃんと相手を尊重してあげる


大事な人だから  大切だから茶番でもちゃんと するんです



 
剣道にしても 弓道にしても 茶道にしても 礼に始まり礼に終わる 勝っても負けても命のやりとりをする人間に敬意を評する
 
そのルール、それを守るという共通のプライドがあったから壬狼浪と呼ばれた 無法者の集まりであった彼を取りまとめることができたのではないでしょうか・・
 
 
 
現代は命のやりとりはしない でも 生きることは命のやりとりだと思う
仕事をしてご飯食べて 生きている それは命のやりとりだと 私は思っている 


 
 
どうせ生きるのであれば 、美しく生きたい ビジュアルがどうとかそんなものではなく 
世間では泥に這いつくばっていると指さされても 自分の自尊心は誰よりも高く持ち続けたい
 
笑われるけど 武士道は私の総てであり 本当に武士になりたい(見た目じゃなく)と本気です
 
 
 
人間らしく生きる為に翻弄した 先人達にふれ 自分のアイデンティティがとぎすまされた感じがしました


ちょっと、脱線しましたが・・・・・

下巻感想はもっと 本にふれます 

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2011年07月07日

新耳袋 第六夜

新耳袋―現代百物語〈第6夜〉 (角川文庫) [文庫] / 木原 浩勝, 中山 市朗 (著); 角川書店 (刊)

新耳袋―現代百物語〈第6夜〉 (角川文庫) [文庫] / 木原 浩勝, 中山 市朗 (著); ...



 akkです。

 こ…怖いよぉ〜〜

 私、怖い話ってあんまり好きじゃないし、特にこういう「本当にあった怪談」っぽい
 のなんて、絶対買わないのに。
 何でだろなー、夏だからかなー。
 表紙も気持ち悪いし。。。

 テレビでやってても絶対見ないし、チャンネルすぐ変えるのになぁ。
 うぅ、怖いよぉ〜〜
 家で思い出すのが、ヤなんだよなぁ。

 色んな、怖かったり不思議だったりする話が99話、収められています。
 まさに現在の100物語。
 1つ1つなら何てことなくても、100(99だけど)集まる事で恐ろしさというか
 おどろおどろしさが増すような気がします。
 こんなのが10巻もあるなんて!!
 やだよぉ〜怖いよぉ〜

 ホントみんな怖い話好きだよなぁー。
 ジェットコースターしかり、恐怖というのはエンタメになりうるのですな。
 やだやだ。

 前書き(?)の京極さんで、一つ言葉の呪縛のようなものにつかまり、
 それによってこの本の「怪」が色濃くなるような。
 さすが京極夏彦。

 知らずに買ったけど、あとがきが恩田陸さんで。
 あぁ恩田さんに呼ばれたのかなぁ、と思うとちょっと嬉しいので、
 そういう事にしておきます。ぶるぶる


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2011年07月04日

Q&A

Q&A (幻冬舎文庫) [文庫] / 恩田 陸 (著); 幻冬舎 (刊)

Q&A (幻冬舎文庫) [文庫] / 恩田 陸 (著); 幻冬舎 (刊)




 akkです。

 何度目だ、の『Q&A』by-恩田陸様 でゴザイマス。ふふ
 文庫本での再読ですが、個人的には楳図かずお的(あそこまで行かんか)
 劇画タッチの太帯がステキな単行本の方が、装丁的には好きです。

 2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故
 発生、未だ事故原因を特定できず。

 まぁ、何て魅惑的な設定とアオリだこと。

 
 タイトル通り、本当に質問と答のみで話が進んでいきます。
 Q&Aだけなのに、あの緊迫感は何なんでしょ。

 初めて読んだ時、夜中に無音で一気読みっていう条件はあったものの、
 もう怖くて怖くて。
 読み終わった後も恐怖だけがなかなか抜けなくて、とてもじゃないけど
 そのまま寝れなくて、吉本ばななの『白河夜船』を引き続き読んだ記憶が。(笑)

 さすがに再読だとそこまでの恐怖は感じないのですが、やはり秀逸です。
 圧死の描写とか凄まじいし。
 骨が軋む音って、ホントにするのかなぁ。。。ひぃぃ


 ところで、これってアレかしら。
 『大型ショッピングセンターMで起きた事件(事故?)』をテーマに、
 いくつのパターンで物語が作れるか、的な挑戦をしたのかしら。
 だって、リアルからホラーからサスペンスからファンタジー(?)から、
 いくつものパターンのお話が入ってるものねぇ。
 そのくせもちろん、全体として一つの物語でもあるわけだし。
 うーん、やっぱイイわ。
 
 あ、スッキリ好きの人には、あんまお勧めはできないかも。

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